昨今では
最近、ニュースやネットで『出世・昇進したいとは思わない人が増加している』とよく耳にします。
かくいう私も全く同じ意見です。
自慢ではないですが、私はずっと以前からそう思っていました。(笑)
なぜ?
ではなぜ、あまり出世したいと思わなくなったのでしょうか。
ここからは私個人の意見として述べさせていただきます。
出世したいと思えるような給料ではない
まず1つ目は、やはりシンプルに給料面ではないでしょうか。
昨今の日本では、物価は上がり続けているのに、給料はほとんど上がっておりません。
一般的には、出世して給料をどんどん上げるぞと意欲的になるはずです。
大企業であれば確かにそうなるでしょう。
しかし、中小企業ともなれば、社長や役員クラスまでいかなければ、それ以下はほとんど「どんぐりの背比べ」状態でしょう。
つまり、出世したいと思わせてくれるような給料がそこにはないが為に、向上心が出ないのではないでしょうか。
責任と給料が見合っていない
2つ目は責任と給料との釣り合いではないでしょうか。
上に行けば行くほど、責任が伴うのは当然のこと。
しかし、責任だけが強く重くのしかかるのに対して、やはり給料がそれに見合わなければ、どうしても労働者としての心身ともに均衡は崩れていくでしょう。
現実として、上司を見ていれば、責任や重圧が非常に強く重くのしかかっているのは、自然と分かってくると思います。
その実態を見ていれば、自ずと「そうはなりたくない」という思いが出てくるのも不思議ではありません。
自由な時間を重視したい
2つ目で述べましたが、責任が大きくなるとその分、プライベートの(自由な)時間は少なくなってくるでしょう。
理由としては、残業時間が長くなることもありますが、プライベートの時間ですらも仕事のことを考えてしまう時間が増えてくるということが大きな要因として挙げられます。
私たちは仕事の為に生きているわけではありませんから、自由な時間を大切にしたいと思うのはごく当然のこと。
まして、大して給料が責任に見合っていなければ、自分から自由な時間を犠牲にするなんて誰も考えないでしょう。
今の若者は『自分の時間を大切にする』という考えが強い風潮にあるのも加速要因として挙げられます。
転職という考えもある
4つ目は、その仕事が全てではないということでしょうか。
今の仕事を一生涯に渡って続けようと強い意志を持って働いている人が昔に比べて減ってきているように思います。
昨今でも『転職の時代』といわれるように、終身で働くよりも、より自分に合った職を探す人が増えたことで、逆に出世して責任が生まれてくると辞めづらくなるという理由で出世したくない人も少なくはないでしょう。
今後の展望
企業側として、この『出世したいとは思わない人が増えている』ことに対する改善策としては
・出世したくなるほどの給料体系とする。
・「この会社に貢献したい」という気持ちを高めさせる。
・出世後もそれなりの自由な時間を保障する。(責任・重圧をかけ過ぎない。)
以上の3つかと思います。
しかし、どうしても3つ目の『それなりの時間を保障する」というのは、難しいでしょう。
というか無理でしょう。
であれば、1つ目か2つ目のどちらかor両方を達成しないと、問題改善には繋がらないのではないでしょうか。
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